北海道札幌市中央区にある創業50年の老舗天ぷら店【蛯天分店】

蛯天の想ひで話

蛯天の想ひで話
八木久仁子が経験した蛯天分店にまつわる思い出話をご紹介いたします。

2001年8月13日

今年の夏、当店もクーラーを設置しました。
お陰を持ちましてお客様が涼みがてら来て頂けるようになり、お昼時はサラリーマンの方々で満席状態になることもしばしばです。
新メニューの蛯カレー天丼は着実にファンが増え、そのお陰かどうかは判りませんが突然テレビ局がやってきて、取材を受けました。
既にテレビ放映は終了いたしましたが、それを見たといってまた、蛯カレー天丼を注文される方が増えています。
8月8日は夜に40人ほどの宴会が入り、”いらっしゃーい”でご存知の桂三枝さんが師匠の桂文枝さんと弟弟子の桂枝光さんなどと顔を見せてくれました。
テレビで拝見するよりおとなしい方にお見受けいたしました。
時間の都合と言って一時間ほどで退席されましたが、帰り際に今出来上がった蛯天を素手で取り”うん 美味い”と言いながら、お迎えの
車に乗り込んでいかれました。
まだ、暑さは続くと思われます。
どうぞ涼みに起こし下さるだけでも結構です。
お待ち申し上げます。

2001年1月3日

かれこれ数年前のお話ですが、週末の夜10時、当店前の交差点に年配の男性が倒れているのを店主が見つけた。
急いで駆寄り抱き上げると、手が冷たく脈はもう既に無かった。
でも、もしかしてはと思い必死に男性の心臓を摩擦するようにさすったところ、足が動いた。
「助かるかもしれない」と思い男性が所有していたかばんを枕にしようと、ゆっくり男性の身体を倒し、店の従業員に座布団を持たせ体の下に敷き横たわらせた。
ろっ骨が折れんばかりの力でマッサージを続けたが、瞳孔は開き危険な状態が続いた。
冬道で救急車がなかなか到着できず時間にすると3分ほどの間マッサージは続けられた。
やっと到着した救急隊員に男性を引き渡すと、隊長が脈と呼吸を診て「DOA(心臓、呼吸機能停止)」と叫んだ。
その場で再び隊長が心臓マッサージ、副隊長が人工呼吸をはじめた。
そのまま男性は救急車に乗せられ私立病院に運ばれ一命を取り留めた。
特捜隊にその後聞いたことだが、DOAの患者の生存率は3パーセントだそうで、結果的に心臓マッサージと体の下に座布団を敷き身体を少しでも温めたことが功を奏したようである。

2000年12月4日

今日で三日連続カウンターに座られたお客様がいた。
余程このお店を気に入って下さったのか。
お話を伺うと単身赴任で、慣れない札幌の町での会社帰りにたまたま寄ったところ、お店の雰囲気が良くついつい足が向いてしまったそうだ。
ご本人はてんぷら定食を注文されたが、聞くと野菜不足のようなので、料理長に頼み強引に野菜炒めを食べさせたところ、大変喜んで下さった。
その後札幌赴任中の夕食の大半は当店でお召し上がり頂いた。 
ある日お土産持参で奥様とお越しくださり、奥様から手厚いお礼の言葉を頂戴し感激した。
それからは、奥様が札幌にお越しになる際は必ずお寄り下さいます。
当店はてんぷら専門店ですが、料理長があらゆる料理に興味があり、また味が良いので数多くの常連のお客様にご来店いただいております。
また、蛯カレー天丼は、従業員全員から好評!!
ついに今年10月に新メニューとして新登場しました。
これが思いの他人気メニューとなり、とりわけ若者にはチョー人気です。
ぜひ一度食べに来て下さい。

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